製作過程におけるポリシー
丸材はプロ奏者の多くが使用するAlliaudを使っています。海外より大量に仕入れ、適切に保管しています。
ガウジングの過程で目視と硬度の計測により相当量の材料を処分して、材料段階で良質な素材を厳選しています。ガウジング後の材料を2つのタイプの型でシェイピングし、チューブに縛った後1週間経過したものを、オランダのReed Machines社のCUBE(電動式)を使って粗削りを行います。この際、他のメイキングマシンにはないCUBEならではの「刃の角度」と「残す厚さ」という2つのパラメーターを駆使して保つ、また手削りでは得られない常に一定した全体バランス(残すハートの位置・厚さ)が当工房の心臓部分になります。また、シェイピングの型に応じた2種類のスクレープの長さを設定しています。
更に2日ほど経過したものの仕上げ工程に移りますが、こちらは同社のCUBE(手動式)とナイフを使って、材料のキャラクターに合わせた微調整を行い、ここでも出荷する水準に達していない個体は躊躇なく処分して均質化した製品のみを出荷しています。

日本では流通していない材料の仕入れ
国内外の大手サイトでラインナップされていない材料を独自ルートで調達し、それを使用した製品を生産者の意向により独自ブランド:Un Gatto (イタリア語で猫の意)としており、フラッグシップの上位製品と位置付けています。十分な品質のAlliaudを上回る、更に柔らかい吹奏感と艶のある音色が特徴です。
演奏シーンに応じた2つのタイプ
それぞれのタイプにUn Gattoを使用したモデルが選べます。
また、チューブはJosef 46mmを使用していますが、マリゴ・ヤマハのセミオートでCとGが低いと感じる方はChiargi 2+46mmのチューブをお試しください。
◎Type.A

太め(先端幅7.1mm)のティップでシェイピングし、スクレープは9.5mmとやや短め
息がたくさん入り、ダイナミクスが広い オーケストラや吹奏楽のソロ演奏向き
◎Type.B

細め(先端幅6.92mm)のティップでシェイピングし、スクレープは11mmとやや長め
コントロールしやすく、バテにくい アンサンブルやオーケストラの2ndパート向き
試奏と購入
現時点で当工房のリードは以下の場所で試奏が可能です。
東京:美ら音工房ヨーゼフ JOSEF FARBE 東京店 (九段下)
Type.A(Alliaud)のみ販売しています
長野:柿の木カフェ パーシモン(ホクト文化ホール西側)
全種類試奏可能です(2026年1月以降)
ネットでご購入の際はこちらからお求めください。
